三川内焼(平戸焼)の歴史と卵殻手の特徴・絵付け体験 NHKイッピン
三川内焼(平戸焼)の歴史と特徴・卵殻手や唐子デザイン NHKイッピン
NHKイッピン「魅惑の青と白・華やぐ器~長崎三川内焼(みかわちやき)~」で紹介された「長崎三川内焼」の歴史と特徴・卵殻手や唐子デザインの陶磁器を調べてみました。
目次
三川内焼は平戸焼(ひらどやき)ともよばれる、長崎県佐世保市で生産される陶磁器です。
16世紀末の豊臣秀吉による朝鮮出兵に参加していた土地の支配者が、朝鮮から連れ帰った陶工に窯を焼かせたのが起源です。
明治維新までは平戸藩の御用窯として栄え、現代でも14の窯元があります。
卵殻手(エッグシェルegg shell)とは
なかでもよく知られているのが、江戸時代より平戸藩三川内皿山でのみ焼かれ「卵殻手(エッグシェルegg shell)」と呼ばれた極薄手の磁器。
エッグシェルは長崎出島に立ち寄ったカピタン達の目に留まり、ヨーロッパへ輸出されるようになりました。
直径10センチほどの白磁に青色の絵付けが施されていますが、伝統的な柄からモダンなデザインまで様々。そのいずれもが美しく細やかなのが特徴です。
唐子絵と呼ばれるタイプもあり、当時は描かれた唐子の人数によって用途が異なっていたんですね。
7人唐子は将軍家や朝廷への献上品で「献上唐子」とよばれます。5人唐子は公家衆と大名家、3人唐子は一般大衆用とされていました。
三川内焼の絵付け・透かし彫り体験は三川内焼伝統産業会館(三川内焼美術館)
三川内焼の絵付け・透かし彫り体験は三川内焼伝統産業会館(三川内焼美術館)でできます。
同施設は三川内焼の伝統的な技法の継承や後継者の育成を図ることを目的とする施設で、楽焼(絵付け)や透かし彫り体験もできます(有料)。
また、江戸期から明治期にかけての貴重な白磁の作品と、名窯元による現代作家のコーナーもあり、伝統工芸士の作品も多数展示されていて見学もできます。
三川内焼伝統産業会館の口コミなどの情報はこちら(じゃらんネット)