長崎波佐見焼の特徴や窯元・通販人気の磁器や陶芸体験 NHKイッピン
長崎波佐見焼の特徴や窯元・通販人気の磁器や陶芸体験 NHKイッピン
NHKイッピン「技の巧みな掛け合わせ 長崎波佐見焼(はさみやき)」で紹介された「長崎波佐見焼」の歴史、特徴、しのぎ茶碗やマグカップ、陶芸体験情報について調べてみました。
目次
波佐見焼とは長崎県波佐見地区を治めていた大村藩が始めた焼き物です。豊臣秀吉が慶長2年(1597)正月に朝鮮に出兵した慶長の役の頃、大村藩主が朝鮮から陶工を同行して帰国します。
その陶工が1598年に波佐見町村木の畑ノ原、古皿屋、山似田の3か所に連房式階段状の登り窯を築き、器づくりを始めたのが最初と言われています。
波佐見焼の特徴・磁器の美しさを活かしたデザインとおしゃれな食器
波佐見焼の特徴は白磁の美しさと、呉須(藍色)で絵付けされた繊細な染付の技術にあります。
波佐見焼は高価な焼き物ではなく、普段使いの「くらわんか碗(食べないかの方言)」と言われる庶民の陶器の代表として知られています。
江戸時代に船上で惣菜などを売る淀川の煮売船「くらわんか舟」で使用されたことからこの名で呼ばれ、くらわんか碗にはこのほかに愛媛県の砥部焼、大阪府の古曽部焼があります。
使いやすく生活の中になじむことを重視して造られてきた波佐見焼ですが、時代に合わせて改良を続けながらおしゃれな食器が作られています。
近年の人気デザインはデイジーの花やローズマリー
人気を反映して食器の種類も数多く、プレート・ご飯茶碗・皿・どんぶり・カレー皿・グラタン皿・マグカップ・スープカップ・ティーポット・フリーカップ・ボウル・ポット・小皿・小鉢・徳利・急須・植木鉢・湯呑み・花瓶・蕎麦猪口(ちょこ)まであります。
近年の人気デザインはデイジーの花やローズマリーなどがあります。
NHKイッピン紹介・西海陶器ハサミポーセリンや石丸陶芸ミニョン「しのぎ茶碗」
NHKイッピンで紹介されたのは、皿やカップ、ポットもピッタリ重ねる事ができるという「ハサミポーセリン」シリーズのひとつです。
ハサミポーセリンとは波佐見焼の老舗商社・西海陶器と、アメリカ西海岸に拠点を置くデザイナー篠本拓宏さんが共同開発したテーブルウェア(カトラリーや食器類)。異なるサイズの器が入れ子で収納できる機能性の高い食器なんですね。
また、焼く前の器に手彫りで模様を入れる「しのぎ」の技で作らた石丸陶芸ミニョンの器も紹介されました。しのぎに関しての意味やくわしい解説は別記事で紹介していますので、御覧くださいね。
波佐見焼の通販人気メーカーや窯元は
波佐見焼の通販ではこのほかに波佐見焼の陶磁器ブランドを運営するマルヒロ、西山、陶磁器専門店の白山陶器、はさみの大吉などのメーカーやセレクトショップが人気です。
窯元では和山窯、一真窯、勲山窯、福峰窯などがあります。
おまつり・陶器市ならGWの「やきもの公園」
地元では長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷にある「やきもの公園」が観光スポット。古代から近世までヨーロッパや西アジア、中国など世界中で使われた12基の窯が再現されています。
毎年ゴールデンウイークにはこの周辺を主会場に大型テントが張られて、約130の窯元や商社が出店。30万人もの観光客で賑わいます。
期間中は絵付け体験やろくろ実演、せり市などのイベントも開催されます。1年を通しての販売は、公園内の陶芸の館「観光交流センター」の1Fにあるくらわん館に、いろんな窯元の作品が置いてあります。
伝習館で手びねりや絵付け体験
波佐見焼の体験なら波佐見焼発祥の地とされる中尾山にある「伝習館」があります。ここではろくろ体験ではなく、テーブルの上で粘土を手でこねて作る「手びねり」や、うつわに絵を描く「絵付け体験」ができます
窯元が建ち並んだ坂道の一番上にある工房で、山や川に囲まれゆったりとした雰囲気を味わいながら陶芸と触れ合えます。
交通アクセスなどの情報はこちらでチェックしてみてくださいね。