琉球漆器の螺鈿と堆錦 ハイビスカスの美と制作体験 NHKイッピン
沖縄琉球漆器の螺鈿・堆錦の特徴 NHKイッピン紹介
NHKイッピン「王様の漆器をあなたの食卓に~沖縄琉球漆器~」で紹介された、琉球漆器特有の技法「螺鈿と堆錦」の通販販売店の在庫や制作体験について調べてみました。
目次
螺鈿(らでん)とは青貝の殻の内側にある真珠色の部分を、いろんな形に切って漆器などの表面にはめこむ技法です。
堆錦(ついきん)とは漆に顔料を混ぜて練られた「堆錦餅(ついきんもち)」と呼ばれる材料を使います。
漆に顔料を入れて餅状にして薄く延ばし、文様に切り取って漆器の漆面に貼り付けていく技法です。
デイゴなどの地元の材料とハイビスカスの朱色
琉球漆器の木地には亀裂の少ないデイゴ、エゴノキ、センダン、ガジュマルなどが使われます。
漆器を乾燥するには温度と湿度が必要であり、年平均気温22.4℃、湿度77%という高温多湿の沖縄は漆器を作る環境として優れていました。
さらに、沖縄の強い日差しが琉球漆器特有の鮮やかなハイビスカスの朱色を育んでくれます。
琉球漆器の歴史
琉球漆器の技術は中国との貿易が盛んだった琉球王国時代、14~15世紀頃中国から伝わったとされています。
とくに1609年(慶長14年)に薩摩藩が1609年に琉球王国に侵攻してから、琉球漆器の生産に力を入れるようになっていきます。
これは薩摩藩が琉球王国を間接統治するようになってから、施政上の立場から当時の琉球王府が直営としての貝摺奉行所(漆器製作所)を拡大強化したためなんですね。
箸・お盆・アクセサリー・椀・お弁当箱・茶托・重箱などが通販で人気
沖縄琉球漆器の螺鈿と堆錦など独特の加飾技法は、今も受け継がれて箸やアクセサリーなどにも使われています。
デザインや塗りに規定があるわけではないので、伝統の技を用いながら、よりカジュアルに、モダンに変身した漆器が登場しています。
通販で人気なのは箸・お盆・アクセサリー・椀・お弁当箱・茶托・重箱などで、引き出物にも使われます。
琉球漆器の体験は那覇市伝統工芸館
琉球漆器の体験は那覇市伝統工芸館が人気です。
伝統工芸の壷屋焼、紅型、琉球漆器、琉球ガラスの展示ホールと、その製作過程が見学できる実演室・体験コーナーが常設されているので、沖縄の伝統工芸が一度に楽しめます。