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コンパクトな埼玉県岩槻の雛人形や東玉人形の博物館 NHKイッピン

 
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埼玉県岩槻の雛人形の歴史

NHKイッピン「ポップでキュートあでやかに!~埼玉 岩槻のひな人形~」で紹介されたコンパクトな埼玉県岩槻の雛人形の通販販売店や東玉人形の博物館の情報を調べてみました。

埼玉県の岩槻区で製造販売される着付けされた人形は岩槻人形と呼ばれます。三月人形、五月人形(武者人形)、舞踏人形、尾山人形、浮世人形、童人形、五所人形、歌舞伎人形、市松人形、木目込人形などさまざまな種類の人形が製造されています。

ひな人形の歴史は古く、平安初期にさかのぼります。宮中で「ひいなの遊び」と呼ばれた幼い姫たちの人形遊びが源氏物語の中にも記録されています。

中国には3月3日や三月上巳(最初の巳の日)に水辺でお祓いをする行事がありました。

これが日本に伝わり、お祓いをした人形(紙や草でつくった簡素な型代)を水に流して送る日本古来の風習と結びついて、「流し雛」の風習が生まれました。これがひな祭りの起源といわれています。

江戸時代に日光東照宮が造営されて日光社参が始まると、日光御成道が整備されて城下町、宿場町として岩槻は大いに栄えました。

日光東照宮の造営に携わった工匠たちも岩槻に立ち寄り、そのまま住み着く人多く、なかには人形づくりをする職人もいました。

人形の型や頭として使われる「桐粉」の技法も岩槻から誕生したと言われています。岩槻の名産である桐に注目し、粉末にしたものを、正麩糊(しょうふのり)と混ぜ、人形の頭を作りはじめたのがはじまりです。

また岩槻の水は人形頭の塗装に使用する胡粉を溶解させたり、発色をよくするためにも適していました。幕末には岩槻藩主の専売品にされるほど重要な産業となり、今でも人形づくり日本一のまちとして受け継がれています。

埼玉県岩槻市で有名な東玉(とうぎょく)。人形の博物館もあり

地元で有名なのが「人形の東玉(とうぎょく)」。こちらは東玉人形の博物館もあり、観光としても楽しめます。

東玉人形の博物館情報(じゃらんnet)
 

近年では時代のニーズに合わせ、新しい人形がつくられています。人気なのは現代的な顔立ちのひな人形。人形の老舗頭専門メーカーである大正10年(1921年)創業の株式会社はっとりのブランド「minicola(みにこら)」。

長いまつげに親しみやすい笑顔、十二単(じゅうにひとえ)の色合いはポップなパステルカラーです。ケース入りです。

コンパクトで現代的なひな人形も人気

また、コンパクトな小さいひな人形として紹介されたのが、人形の秀隆(にんぎょうのしゅうりゅう)のブランド「雛人形の工房ひな雛(ひなひな)」です。

ボディは伝統工芸士がひな雛の原型となる型を粘土から製作。型の形により、最終的なお雛様の形が決まる大変重要な工程となっています。

製作された型はほかの職人の手によって、国産の桐素材を使用したひな雛のボディへと生まれ変わります。伝統的な製法で製作されたボディは型崩れや腐食がしにくく、丈夫です。

さらにお雛様に衣装を着せる木目込み作業に移り、ひな雛の頭部分は頭職人と呼ばれる人たちの腕の見せ所。従来の雛人形よりも小さいサイズのひな雛の頭を造るには、より細かな作業が要求されます。

驚きの伝統技で作り込まれている、埼玉県岩槻のひな人形。ディズニーなどのキャラクター雛人形も人気ですね。

 

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