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秀衡塗のお椀や箸・丸三漆器(一関)富士山ワイングラス NHKイッピン

2021/01/13
 
日本庭園の画像
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秀衡塗のお椀や箸・丸三漆器(一関)富士山ワイングラス NHKイッピン

NHKイッピン「ガラスに映える千年の技~岩手秀衡塗(ひでひらぬり)」で紹介された「岩手秀衡塗」の歴史、お椀や箸などの特徴、さらに岩手県一関市に拠点をかまえる丸三漆器の人気商品、富士山ワイングラスなどの通販情報を調べてみました。

秀衡塗の歴史は平安時代末期に平泉で栄えた、奥州藤原氏(おうしゅうふじわらし)第3代当主・藤原秀衡(ふじわらのひでひら)が、京から職人を招来して漆と金をふんだんに使って器を造らせたのが起源とされています。

奥州藤原氏は寛治元年(1087年)から源頼朝に滅ぼされる文治5年(1189年)までの間、陸奥平泉を中心に出羽を含む東北地方一帯に勢力を張った豪族です。

奥州藤原氏は清衡(きよひら)、基衡(もとひら)、秀衡、泰衡(やすひら)と4代100年に渡って繁栄を極め、平泉は平安京に次ぐ日本第二の都市になりました。

仏教思想の平和浄土のために建設されたのが平泉文化です。

2代基衡は毛越寺(もうつうじ)、観自在王院(かんじざいおういん)の建立に着手し、3代秀衡は基衡の遺志を継いで毛越寺を完成し、さらに無量光院(むりょうこういん)を建立しました。

さらに、清衡が天治元年(1124年)に建立した中尊寺金色堂(ちゅうそんじこんじきどう)は平等院鳳凰堂と共に平安時代の浄土教建築の代表例であり、国宝にも指定されています。

秀衡塗の歴史の由来と特徴

「秀衡塗」の由来は中尊寺(平泉町)と周辺に昔から伝わる「秀衡椀」からきています。

大振りな三ツ椀の入れ子椀(大きさの異なる椀を三重に重ねて、コンパクトに収納できるように細工されたもの)です。

この地方は漆と金の特産地でもあったことから、金箔を用いた造りが受け継がれ、朱と黒と金の基調の中に春秋草花紋が配されて漆本来の美しい艶を味わえる特徴となっています。

岩手県一関市の丸三漆器・富士山ワイングラスとは

番組で紹介されたのは、グラスの底に色漆で描かれた富士山が浮かび上がる、「ワイングラス 富士」丸三漆器(まるさんしっき)です。

丸三漆器の創業は明治37年。初代が漆技術を習得して開業して以来、岩手県一関市大東町摺沢に100年以上店舗を構える老舗の漆器店。

日本の象徴である富士山をモチーフに、秀衡塗の伝統技法「漆絵」で富士山が描かれています。

側からも模様が見える仕上げになっており日本酒や白ワインを注ぐと、水面に富士山が浮かび上がるように見えます。

傾ければ水面が揺らめき、富士が逆さに見えたりと幻想的な光景を写します。赤富士と青富士があります。

丸三漆器の伝統技術

丸三漆器の秀衡塗の土台となるのは、冬に岩手・青森・秋田の山から切り出された栃の木、朴(ほう)の木です。

その木をさらに1年~10年以上、乾燥させて水分を抜いてから「木地師」と呼ばれる木地専門の職人さんが天然丸太から製品の形に仕上げていきます

その後、品質の良い金沢の金箔を裁断し、漆が乾く前に貼り付けます。金箔を貼り付ける時間は限られているので、熟練の技術と集中力が必要で、30年~40年以上のベテラン職人さんが担当しています。

通販ではワイングラス、箸、お椀、重箱、スプーン、盛皿などが人気

そのほか、平泉町の翁知屋(おおちや)さんも番組で紹介されました。

通販のお取り寄せを調べてみると、秀衡塗の箸、お椀、茶托、菓子器、重箱、スプーン、醤油差し、ふるさと納税でもらえる秀衡塗盛皿などが人気です。

 

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