島根石見焼(江津焼)・甕やすり鉢の特徴や体験教室 NHKイッピン
島根石見焼(江津焼)の歴史・NHKイッピン紹介
NHKイッピン「大きな器が軽やかに変身!島根石見焼(いわみやき)」で紹介された「石見焼(江津焼)」のかめやすり鉢などの特徴や通販情報、陶芸体験教室を探してみました。
島根県江津市を中心とした地域は古くは石見国と呼ばれていて、この地域で焼かれる陶器は石見焼、あるいは江津焼(ごうつやき)と呼ばれています。
もともと石見では窯業が盛んで、特に水を貯蔵するための水がめが北前船(江戸時代から明治時代にかけて日本海海運で活躍した買積みの北国廻船)を使って全国津々浦々に出荷されました。
その躍進を支えたのが飯銅(はんどう)と呼ばれる水を貯蔵するための大甕です。石見焼の甕は耐水性に優れ、貯水に最適であったため全国から需要がありました。
昭和30年代に入ると上水道の整備に伴って水を貯蓄する必要性が減りましたが、今日では多様なニーズに伴って、小振りの日用品が多く焼かれるようになっています。
石見焼の甕・すり鉢などの特徴
石見焼の特徴はまず、使われている陶土が緻密で耐酸性のため、高温の焼成が可能なことです。
焼きあがった石見焼はかたくて丈夫な仕上がりとなります。また、陶土の性質から耐酸・耐塩・耐水にすぐれています。
そのため、常備菜や調味料を保存容器として、また、温かい料理を温かいまま提供できる心遣いの器として使えます。
現代的なマグカップ、スープカップ、サイドテーブルも
現在ではマグカップ、皿、オシャレなスープカップなど日用に使う陶器などが豊富に作られています。
デザイン的にも焼成するまで分からない釉薬の濃淡や、表面に現れる焼き物特有の土肌が楽しめるのが石見焼です。
番組ではカリスマスタイリストが愛用中の陶器製のサイドテーブルというのが紹介されました。スタイリストの大草直子さん愛用の嶋田窯の陶器製スツールのようですね。
「タイム&スタイル」と嶋田窯とのコラボのようです。大草さんの公式ブログでも確認できます。六本木や新宿、南青山、二子玉川、大阪に店舗があります。
石見焼の通販では吉田製陶所の「かめ」は味噌、梅干、ぬか漬け、漬け物造りに人気です。
そのほか、宮内窯、島根県江津市にあるすり鉢専門メーカー「元重製陶所(もとしげせいとうしょ)」の製品がおもに販売されていて人気です。
島根県松江市で陶芸体験教室をやっています
江津市には多くの窯元があり石見焼の購入や陶芸体験ができます。
江津市二宮町神主の石州宮内窯、江津市後地町の石州嶋田窯、江津市波子町のふれあい陶芸工房が人気です。
ちなみに、水がめ「はんど」で有名な島根県大田市温泉津町の温泉津焼は石見焼江津地区の職人さんにより技術改良が加えられて発展した陶芸です。
島根県大田市温泉津町にある「温泉津やきものの里」は温泉津焼を見て知って触れられるやきもの体験エリアです。
春と秋には登り窯に火を入れて「やきもの祭」を開催しています。