江戸切子の特徴やロックグラス、墨田江戸切子館の体験 NHKイッピン
江戸切子とはどういうものか?薩摩切子との違いは?
NHKイッピン「華麗にして繊細 東京ガラスの器」で紹介された「江戸切子」のロックグラスやワイングラスの値段や体験情報について調べてみました。
目次
江戸切子とはガラスの表面にカットを入れる技術そのものを指します。1834年(天保5年)に江戸大伝馬町のびいどろ屋、加賀屋久兵衛が金剛砂(こんごうしゃ)を用い、ガラスの表面に彫刻することを工夫したのが始まりです。
金剛砂とは酸化アルミニウムの結晶からなる砂質のコランダムや、宝石でガーネットと呼ばれるざくろ石を粉末にしたもの。
黒みをおびた粒状でダイヤモンドに次いで硬く、研磨剤に使われます。ちなみに、薩摩切子との違いですが、江戸切子のカットが深く鮮明なのにたいして、薩摩切子のカットは淡い傾向にあります。
ロックグラスなどの作り方は?
江戸切子の製造には4つの工程があります。まずはガラスの表面にカットする目安や点や線の印を大まかにつけていく「割り出し・墨付け」。
続いて「摺り」です。ダイヤモンホイールにガラスの表面を押し当てて模様の基本となる基本的な溝を削っていきます。
さらに、細かく使用するダイヤモンホイールを交換しながら、少しずつ細かいカットを入れていきます。
次に「石掛け」で砥石の円盤を当てて滑らかにしていき、最後に「磨き」です。カット面に磨き粉をつけて磨いてい、布生地のホイールで磨き上げて輝かせます。
江戸切子の種類やペアグラス・ワイングラスの値段は?
江戸切子の種類は幅広く、ペアグラスからタンブラー、ビールグラス、コーヒーカップ、日本酒のおちょこ代わりのぐい呑み、花瓶、風鈴、アクセサリーなどと豊富。
NHKイッピンで取り上げられたのは「但野硝子加工所」。残念ながら今日現在、通販では見当たりませんが、そのほかの「カガミクリスタル」「すみだ江戸切子館」「タジマガラス」「太武朗工房」などが販売しています。
通販の値段では単品で7,000円くらいから、ペアグラスでぐい飲みなどなら8,000円台くらいからあり、それより大きめになると1万円以上が多いですね。アクセサリーは安いもので8,000円くらいから2万円台くらいがあります。
「すみだ江戸切子館」や浅草「グラスファクトリー創吉」の体験情報
江戸切子の体験教室は浅草の「グラスファクトリー創吉」さんがやっています。東京メトロ銀座線浅草駅A4出口を出て右手の路地へ曲がり、20秒という距離。地図とホームページアドレスが出ています。
そのほかには、墨田区認定のすみだ工房ショップ「すみだ江戸切子館」も。こちらは切子職人の逸品から、日常使いの器まで350点を常時展示販売しています。
館内では、江戸切子の歴史、製造工程や工程模型などを見学、体験もできます。