会津桐の歴史や下駄・米びつ・茶筒の特徴や工芸館見学 NHKイッピン
会津桐の歴史や下駄・米びつ・茶筒の特徴や工芸館見学 NHKイッピン
NHKイッピン「暮らしにほっこり 木のぬくもり福島会津の桐製品」で紹介された「会津桐(あいづきり)」の歴史や下駄・米びつ・茶筒などの特徴や会津桐工芸館の見学情報を調べてみました。
福島県の会津桐は優良な桐材として全国的に知られています。
会津桐の歴史は古く、江戸時代に藩主・保科正之によって桐の植林政策が出されたことが始まりで、現在に至るまで研究と植林が続けられてきました。
目次
会津桐の特徴
会津桐は会津地方を中心に流れる阿賀野川水系の一級河川である只見川(ただみがわ)流域で、深い霧に包まれて長く厳しい冬の中、長い時間をかけて育ちます。
そのため、木目は美しく、緻密で粘りがあるので割れにくく、美しい白銀色の光沢を持ちます。
しかも、丈夫で軽いのも他の地方産では見られない大きな特徴です。
三島町、柳津町、金山町が会津桐の名産地であり、三島産の桐が最良と言われています。
木目が詰んでいてはっきりしていて、木地に光沢があるんですね。
NHKイッピン紹介の茶筒「茶綾」とは
会津では女の子が生まれると桐の木を植える風習がありました。桐の成長は早く、嫁に行くころには、タンスが作れるほどに立派な木になります。
その桐で桐タンスや桐の嫁入り道具を作って持たせます。桐タンスは非常に耐久性が高く、耐用年数は約100年と言われています。
NHKイッピンではまず、会津桐タンス株式会社のものづくりが紹介されました。
タンス職人の伝統的な削りの技によって生み出されるシンプルながら、おしゃれなデザインの茶筒「茶綾」です。
タンス職人の伝統的な削りの技術を駆使して作られた、2013年度グッドデザイン賞受賞の「茶筒 茶綾(押出茶筒)」です。茶綾と書いて「さや」と読みます。
茶綾は桐たんすの引出をモチーフに産まれた新しいスタイルの茶筒で、正面の一本線はお茶の振り出し口の目印となっていて、スライドさせて使用します。
会津桐の下駄のほか、通販人気はタンス、米びつ、ベッドなど
そのほか、革を張ったモダンな会津桐下駄も登場しました。
会津桐下駄は優れた吸湿性と保温効果が特徴で、夏は汗をよく吸い取り、冬は暖かく一年を通じて利用できます。
現在ではデザイン性の高い鼻緒もあり、多くの人に親しまれています。
会津桐の通販では下駄、桐タンス、ベッド、まな板、米びつ、衣装箱、桐箱、桐小物、箸などが人気です。
桐には防虫防水効果があるので、とくに米びつではコクゾウ虫や湿気を寄せ付けません。
厚材使用の桐箱に守られたお米は風味が変わらず、最後の一粒まで美味しく食べられるんですね。
会津桐工芸館で製造工程を見学
観光は福島県喜多方市にある会津桐工芸館で製造工程を見学できます。
桐の小物、桐下駄など、桐タンス・美術工芸品に至るまで、桐工芸品の数々を製造販売しているところで、桐箱に関するものなら、何でも作ってくれます。