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静岡駿河塗 水鳥工業のハイヒール下駄 NHKイッピン

 
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静岡駿河塗・田下駄(たげた)に始まる歴史

NHKイッピン「歩きやすくて健康的!~静岡駿河の下駄~」で紹介された「下駄のみずとり・水鳥工業」のハイヒールのような下駄の通販お取り寄せを探してみました。

静岡の下駄の起源は、遠く登呂遺跡の田下駄(たげた)に始まります。登呂遺跡は静岡県静岡市駿河区登呂五丁目にある、弥生時代の集落・水田遺跡。

田下駄は、水田での農作業や湿原での歩行移動の際に着用される履物で、泥湿地や深水田の中で足が沈み込むのを防ぐことで作業を効率化し、足を保護するために使われてきました。

それが、江戸時代になって町民階級の履物として庶民の暮らしに普及。

明治時代に入ると、職人さんは下駄に漆を塗った塗下駄や、桐の柾経木(まさきょうぎ)を張った張下駄など、その時代にあった下駄を作りはじめます。

静岡におけるはきものの発展には漆器の技術がその背景にあり、特有の技法を応用した塗下駄で全国にその名声を高めていくことになります。

明治の初期、下駄職人の本間久治郎氏は、大衆向けにつくられていた高下駄、吾妻下駄に漆塗りを試みて売り出し、これが静岡での塗下駄の発祥となりました。

ちなみに、吾妻下駄とは台に畳表を張った樫(かし)の薄歯の女性用の下駄で、江戸初期に吾妻という遊女が履いたので名づけられたのだとか。

以来、東京方面での好評に支えられて、静岡の「駿河塗下駄」は盛況期を迎えることになりました。

現代でも静岡に伝わるユニークなデザインと綺麗な色味で構成された独特の世界観が魅力の伝統工芸品です。

NHKイッピン紹介の水鳥工業・ハイヒール下駄とは?

NHKイッピンで紹介されたのは「ハイヒールのようだ」と言われる下駄。これはカジュアルな洋服にもピッタリのハイヒールのような下駄や、履き心地のいいサンダルのような下駄のこと。

静岡市葵区平和1丁目にある「株式会社水鳥工業」の下駄です。

昔の下駄のように鼻緒が足の指にくい込んで痛くなったりしないデザインには、下駄職人の水鳥正志さんのアイデアと熟練した技術が詰め込まれています。

日本伝統の和のぬくもりを受け継ぎモダンなデザインでありながら、夏の浴衣や和装はもちろん普段の洋服にも合わせやすいモダンデザインの下駄です。

日本製(国産)で1足ずつ丁寧に手作りされ、足裏に心地良くフィット。鼻緒はクッション素材を入れ、足型に添わせて吊り込むことで足あたりがソフトになっています。

洞爺湖サミットのエコハウス会場や高級リゾートホテル、高級老舗旅館でも活躍しています。

 

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