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根岸産業の高級銅製如雨露(じょうろ)が世界の盆栽愛好家に人気

2019/04/07
 
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おしゃれで高級な銅製の如雨露といえば根岸産業

如雨露と書いて読み方は「じょうろ」。おしゃれで高級な銅製の如雨露が人気です。作っているのは、墨田区にある銅製じょうろメーカーの根岸産業。

銅製如雨露を中心に園芸用品を製造・販売している会社ですが、3代目となる根岸洋一さんがほぼひとりで手作りしています。

銅製如雨露には銅の殺菌力で水を腐りにくくしたり、水に溶け出す銅イオン効果により、盆栽の苔の生育がよくなるという特徴があります。

盆栽愛好家に人気の竿長の特徴とは

根岸産業の銅製如雨露の特徴は細い竿長にありますが、構造上からも専門家の間で盆栽の水やりに最適という高い評価を得てきました。

・蓮口(先に取り付ける部品)には針の先ほどの穴が約200個。しかも、穴の大きさを表裏で変えてバランスよく水をかけられるようになっている。
・水滴の水あたりがやわらかく、苔などの繊細な植物を傷めない。
・雨水をためた水瓶などから常温の水を汲む際、葉やごみなどが浮いていても中に入り込まないよう、給水口に「こし網」がついている。

近年の世界的なBONSAIブームの中で世界の盆栽愛好家の間でも評判になり、注文に製造が追いつかない状態が続いています。

テレビ東京和風総本家で特集、イタリアのサルバトーレさんも熱い眼差し

世界的にも名を馳せる根岸産業はテレビ東京「二代目和風総本家スペシャル~奇跡の復活劇!絶滅危機を乗り越えた職人たち~」でも取り上げられました。

昭和初期にブリキ職人だった祖父の技術をもとに、昭和41年からお父さんが盆栽用の銅製じょうろを作り始め、末期がんが発覚したお父さんの跡を継いで職人となった根岸洋一さん。

盆栽道具を愛するイタリアのサルバトーレさんも根岸産業のファンで、テレビ東京の「世界!ニッポン行きたい人応援団」で工房を訪問しました。

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如雨露の語源は「水がじょろじょろと出る音」とも言われていますが、漢字としては「雨露の如く水を与える」という意味なのだとか。

竿長如雨露や水差しが人気

とはいえ、パーツを揃えたら熱に耐えながら30ヵ所ものはんだ付けを行う作業はとてもたいへんで、1日に5個作るのが精一杯だとか。

そうやって作られた逸品は大事にすれば約30年も使用でき、部分ごとに修復もしてもらえるそうです。一度購入すれば一生物ですね。

こちら、楽天・アマゾン・Yahoo!ショッピング・7netのリンクを使っています。和風総本家でも特集された根岸産業の銅製竿長如雨露や水差しの価格や販売店をチェックできます。

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