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中長鋸製販の金属ノコギリ「中屋長二郎」・和風総本家登場を通販で

2021/01/03
 
ガーデニングのイメージ画像
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中長鋸製販(新潟県長岡市)の金属ノコギリ「中屋長二郎」

中長鋸製販(新潟県長岡市)の金属ノコギリ「中屋長二郎」は海外の職人さんが愛用する日本製品で、テレビ東京「和風総本家」でも特集されました。

現在、三代目の中屋長二郎さんこと、東賢一郎さんが鋸鍛冶として、伝統の焼き入れ法を使って手引き鋸を製造しています。

伝統の焼き入れ法とは、まず800度で熱した鋼を40度の油で焼き入れしたあと、300度の工業用ソルトバスで焼き戻してしなりと弾力をあたえます。

焼入れを行った鋼はまだ強度が不十分で、幾多も重ねた鋼を工業用の塩に漬け込むことで鋼の性質が変化させるのだとか。

鋸鍛冶・東賢一郎さんの長年培った技術

この焼き入れと焼戻しの過程で「残留応力」という歪みが生まれます。残留応力(ざんりゅうおうりょく)とは、金属材料に外力を加えるとそれに反発して生まれる内力。

熱処理で何度も膨張収縮をした鋸の刃が、内部で様々な方向に引っ張り合って歪みが生じるわけですね。

太陽光線に鋸をかざして鋸を揉んでみると、その微細な歪みが瞬時にわかるそうで、全体を金鎚で少しずつ叩いて歪みを修正していきます。

その技により、何年使っても歪まず、切り口はまっすぐ。弾力があるのに強靱という鋸の刃が生まれます。

テレビ東京「和風総本家」で紹介されたバイオリン修復職人

テレビ東京「和風総本家」で紹介されたのは、北イタリアにあるクレモナの「エリック・ブロット工房」。バイオリンの聖地と言われる街には、140軒のヴァイオリン工房が存在。

なかでもエリック・ブロット工房はアンティーク楽器の修復や調整を手がけていて、工房には歴史的なヴァイオリンが数多くあります。また、ブロットさんは職人たちが参考にする文献を執筆する鑑定家でもある。

彼がヴァイオリンの修復を行う際に使っているのが、中長鋸製販が製造した極小サイズの鋸。

数百年以上前の木が使われているバイオリンは貴重で、削る際には削りカスを可能な限り少なくするのが必須となるそうです。刃先が薄いノコギリはヴァイオリンの木を削る際に重宝するんですね。

新潟県長岡市の金属ノコギリ・盛衰の歴史

かつては鋸の生産工房が数多くあり、栄えた街でしたが、高性能な替刃式の鋸が登場。切れ味と値段の安さもあって鋸市場は席巻されました。

生産工房が廃業に追い込まれるなか、東賢一郎さんは人形を作っている女性客から小さい鋸を注文されます。

そのとき、東さんが製造した極小サイズの鋸は伝統的工芸品の品評会で優秀賞を受賞。以来、注文が殺到したことが転機となったそうです。

テレビ東京「和風総本家」で紹介された中長鋸製販の中屋長二郎の販売店ですが、ネット通販ではわずにあるようです。お早めに。

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